それでもかぶはぬけません

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サッカー豪州代表の言う自分たちのサッカーってなに?自分ルールを貫き通すことの難しさ

日本のロシアW杯出場の歓喜から2日経ちました。

アジア最終予選グループAでは韓国はイランに引き分け、ウズベキスタンは中国相手にまさかの敗北、さらにシリアがカタールに勝ったことで、2位争いはさらなる熾烈な展開となりました。

終戦を残して、韓国、ウズベキスタン、シリアの3ヶ国にW杯出場の可能性があるという近年稀に見る熱い展開です。(当事者達は気が気でないでしょうが)

また、日本のW杯出場決定後にハリルホジッチ監督が辞任を匂わす発言をして話題になりました。

ハリル監督は行き過ぎた批判をするマスコミへの怒りが溜まっていたようで、昨日の会見ではひたすらマスコミへの怒りをぶちまけていました。

ともあれ、親族の重病で監督を辞任して帰国するんじゃないか?と噂されていたため、本人から監督続投の発言が聞けて一安心です。

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敗戦後のオーストラリア選手のコメント

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日本との試合に敗戦後、オーストラリアの選手達が気になるコメントを残していました。

■ジャクソン・アーバインハル・シティイングランド
僕らには僕らのスタイル僕らのシステムがある。すべてがうまくいけば、コンフェデで見せられたようなサッカーができるのだから、ピッチでプレーをする選手全員が共通意識をもってやれば、今のスタイルのままできちんと点を取ることができるはずだ。

■マッシモ・ルオンゴ(QPR/イングランド
本来やるべきことをやれずに自分たちのスタイルの良いところを出せなかったことに尽きる

■ムスタファ・アミニ(オーフスGF/デンマーク
今日はアウェーの6万人の大観衆の前で自分たちのサッカーができなかった。出場機会を得ることができたら、自分たちを信じて、自分たちのスタイルをまっとうするしかない。このスタイルで勝って、次のロッカールームでは勝利を祝いたい

 

 

あ~これ、既視感で心が痛くなるやつだ・・・ブラジルW杯のときに日本代表がさんざん言ってきたやつだ・・・

ポゼッションサッカーやると集団催眠にかかったように自分たちのサッカーって言い始めるのはなぜなんでしょうかね?

ポゼッションサッカーをやると約束事とかガチガチに固めて、チームメイトと意識を統一していかないといけないから、戦術に疑問を感じてもそれを口に出したらチームの輪を乱すことになるし、言ってはいけないみたいな風潮があるんでしょうか?

 

別に自分たちのサッカーを目指すこと自体は悪いことではないんですよ。

オーストラリア代表にしてもこれまでのフィジカルごり押しのサッカーではW杯本戦で勝ち抜けないと判断したからこそ、強豪相手でも通用するポゼッションサッカーを目指すようになったのです。

しかし、目的と手段の区別がつかなくなってしまっては意味がないのです。

あくまでオーストラリア代表の目的はW杯本戦で勝ち上がることだったはずです。

しかし、目的達成のための手段だったはずの自分たちのサッカー固執するあまり、手段が目的化してしまっているのです。

 オーストラリア代表は手段に固執するあまり、絶対に勝ち星を落としてはいけない日本戦に敗北し、今W杯出場の危機に瀕しています。

これで結果的にW杯に出場できませんでしたとなったら、何のための自分たちのサッカーだったのでしょうか。

 

理想を捨て目的を達成した岡田JAPAN

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 2010年の南アフリカW杯のとき当時の日本代表監督だった岡田監督は同じような状況にありました。

W杯本戦まで岡田監督は理想のサッカーにこだわり、敗戦を繰り返してチーム崩壊の危機に瀕していました。

しかし、岡田監督はW杯本戦でこれまでの理想のサッカーを完全に捨て去り、泥臭くてもカッコ悪くても現実的に勝てるサッカーに切り替えました。

結果、岡田JAPANはこの方針転換に成功し、南アフリカW杯ではグループ予選突破という快挙を成し遂げます。

岡田監督はギリギリまで理想のサッカーにこだわりサポーターに非難されてきましたが、目的と手段の区別はついていたのです。

もしも岡田監督が理想のサッカーにこだわり続け、ワールドカップのグループ予選で惨敗していたらどうなっていたでしょうか?

おそらくサッカー人気は今よりも低く、フィジカルエリートの子供達はサッカーではなく他のスポーツに流れていたでしょう。

優秀な若い世代が少なくなれば、当然将来のサッカー日本代表のレベルは下がるのです。

よく日本代表は一度W杯出場を逃してチームを作り直したほうがいいなんて声を聞くことがありますがとんでもないことです。

W杯出場を逃すことはサッカー人気の低迷と将来のさらなる代表レベルの低下を招くだけなんです。

 

株式投資における自分ルールについて

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話は変わりますが、株式投資の世界では有名トレーダーがしきりに自分ルールを決めて、自分ルールに外れる行動はするなと発言していることをご存知でしょうか?

短期投資の心理について書かれた名著「デイトレード」の中でも投資結果の良し悪しに一喜一憂するのではなく、自分ルールが守れたかどうかに注目しろと言っています。

熟練したトレーダーは自分ルールに外れた行動で結果的に利益が出たとしても、喜ぶことはしない。逆に損失を出すことになったとしても自分ルールを守ることができたのであれば、そのトレードは成功だと語っています。

これは投資の世界では人間の感情によってときに理性的ではない判断をしてしまいがちなので、あらかじめ決めた自分ルールに沿ったトレードを忠実に実施しろという意味です。

しかし、ここでも目的と手段について難しい問題が発生します。

もちろん熟練したトレード技術を身に着けるためには自分のルールを徹底して、その場その場の感情に振り回されないことは大事なんですが、目的を達成するための手段がいかに正しかったとしても、成果として現われてこないとモチベーションを保つことが難しいということです。

現実問題としても負け続けて大きな損失を出したときにそれでも自分ルールを継続できるだけの蓄えが必要になってくるのです。

デイトレード

デイトレード

 

 

破綻することなく目的を達成するためには

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それでは、サッカーのオーストラリア代表や挫折するトレーダーのように途中で破綻することなく自分ルールを継続しつつ、目的を達成するためにはどうすればよいのでしょうか?

それは適度に成功することです。

自分ルールでうまくいかないときには自分ルールを曲げて成果を求めてもいいんです。

ただし、目先の利益だけに執着して目的達成のための正しい手段を忘れてはいけません。

大きな目標とそれを達成するための手段さえ見失わなければ、常に自分ルールに縛られて苦しむ必要なんてないのです。

 

 

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