それでもかぶはぬけません

それでもかぶはぬけません

株の初心者が知っておきたい投資テクニックまとめ

こんばんは、にこりっち9です。

今回は株式投資について書いてみようと思います。

いきなりどうした?と思われるかもしれませんが、実はこのブログはもともと株式投資記録をつけるために開設したという経緯があります。

途中で長期投資スタイルに変更してから、記事を更新するネタがなくなって株式投資ブログはやめました。

その後、雑記ブログとして再スタートして今に至ります。

ブログタイトルの「それでもかぶはぬけません」もそのときの名残です。

といっても投資キャリアは1年半ほどなのでそんなに語れることも多くないのですが、始めたばかりの初心者に向けた投資テクニックをまとめてみました。

初心者向けのテクニックを中心に書くので順張りを前提とし、逆張りは考慮しません。 

 

 

季節によっておおまかなトレンドがある

アメリカのトレーダーの間では「Sell in May(5月に売れ)」という格言があります。
これは5月に株価のピークを迎えてその後株価は調整期間に入る傾向にあるので、5月に売りましょうという意味です。

また、株価は9月に調整期間を抜け出し10月からは上昇トレンドに転換しやすいことから、10月に買い戻しましょうとも言われています。

欧米では6~8月の期間は夏季休暇でバカンスに出かけている人が多いため、株価の動きが鈍くなるといった理由からこのような格言が生まれたそうです。

日本でも8月~9月は夏季休暇時期なので夏枯れ相場と呼ばれています。

とはいえ、これらの知見はアノマリーと言ってはっきりとした根拠はないけど経験則的に起こりやすい事象であるため、正確に6月から調整に入り10月から上昇に転じるというわけではありません。

例えば以下のマザーズ指数を見ると2016年はこの格言通り、5月がピークになり10月までは調整が続き、10月の半ばから上昇トレンドに転じています。

しかし、2017年は1ヵ月遅れの7月に一時ピークを迎え、9月までは下落を続けます。

10月~12月の期間は盛り返しますが、年明けの2月までにかけて再度下落に転じています。

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2016年のマザーズ相場のように「Sell in May」がしっかり当てはまることもあれば、2015年のようにピークがずれることもあるためあくまで目安です。

しかし、8月~9月が夏枯れ相場で横ばいまたは下落することは共通していますね。

 

買いと売りのタイミングについて

上昇トレンドに後乗りする

株価の動きはトレンドに沿って動く調整局面に入るかの2パターンです。

トレンドとは上昇局面または下降局面のことを表し、上昇トレンドまたは下降トレンドと呼ばれています。

初心者はこの上昇トレンドを見つけてから株価の買いを入れるようにしましょう。

投資で大きく儲ける人はよく底で買えるかどうかが大事と言いますが、本当に底なのかなんて誰にもわかりません。

リーマンショックのときに大量に買い集めることができた投資家は成功していますが、リーマンショック時にその後の株価を予想できた人がどれだけいるでしょうか?

下手したら、株券はただの紙くずになってしまう恐れもあるのです。

十分な資産の蓄えがあり、長期的な投資ができる人であればいいかもしれませんが、初心者が同じことをやるのはおすすめしません。

 

損切のタイミングと利確のタイミング

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損切のタイミング

損切とは株価が下がり損を出してしまったときにこれ以上の損を出さないように売ってしまうことを言います。。

初心者はこの損切ができなくて大きく損を出すパターンが非常に多いので、損切のタイミングは株を購入する前に決めておきましょう。

株を購入したら同時に逆指値による損切のラインを設定しておくことをおすすめします。

うっかり自動損切の設定を忘れていたときに悪材料が発表されて、気が付いたらストップ安で売れないなんていう恐ろしいパターンもあるのです。

利確のタイミング

一方、利確というのは株価が上がり利益が出ているときに売ることで、利益を確定させることを言います。

私は損切よりも利確のタイミングのほうが難しいと感じます。

なぜなら、上昇トレンドはいつまで続くのかが読みづらいからです。

それを言ったら損切だって同じじゃないかと言われそうですが、損切の場合これ以上の損を出したくないというラインがあるはずです。

しかし、利益が伸びているうちはなるべく長く上昇中の株から恩恵を受けたいというのが正直なところですよね。

利確をした後も上昇が続くと、もっと儲けられたのにもったいないことをしたという後悔が出てくるものです。

というわけで私は株が上昇中は目標金額を設定するのではなく、損切と同様に直近の株価から何%下落したら利確すると決めて、毎日利確ラインを引き上げていく方法をとっています。

何%の下落を利確ラインに設定するかは銘柄によって異なります。

一日の株価の変動が大きい銘柄であればふるい落とし(調整)で利確されない程度の株価を設定する必要があります。

 

IRが発表されたときに注意すること

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悪材料が発表されたときにとる行動

初心者のうちに壁にぶつかるのが悪材料が発表されたときにどのような行動をとればいいのかということです。

市場が開いているうちに悪材料を発表してくれれば、すぐに売却することもできるんですが、大抵悪材料は市場が閉じてから発表されることが多いです。

そうすると次の日の朝は大幅な下落が目に見えていますよね。

SBI証券であれば、PTS取引という時間外取引を扱っているため、PTSで売却してしまうのもひとつの手でしょう。

しかし、PTSは取引数自体が少ないためなかなか売買が成立しなかったり、だいぶ安く買いたたかれるといったデメリットもあります。

PTS取引を利用しない場合はとにかく市場が閉じたらすぐに成行売りの注文を入れておくことです。

翌日市場が開いたときに注文が確定する順番は成行売り注文が一番早いからです。

さらに同じ成行売り注文が入った場合、注文の確定する順番は早いもの順なので、いかに早く注文の列に並ぶかが大事なのです。

また、翌日の朝の気配値を見て、意外と悪材料の影響を受けていないようであれば市場が開く前に注文を取り下げればいいのです。

 

決算の持ち越しは危険

株価というのは企業の決算結果と連動して動きます。

基本的に決算が良ければ株価は上がるし、決算が悪ければ株価が下がるはずです。

決算日に株を持ち越しするのが危険というのは当然、決算の結果がどちらに転ぶかわからないという意味もあります。

どれだけ好決算の噂が流れていたとしてもふたを開けてみるまではただの噂に過ぎません。

しかし、もっと重要なことは好決算でも株価が下がることがあるということです!

もちろんその逆で決算が悪くても株価が上がるパターンもあります。

どういうことかと言いますと、株価というのは投資家の思惑が反映されたものであり、決して現在の企業価値が正確に反映されたものではないのです。

つまり、好決算であることがあらかじめ予想されていれば、決算が出る前から投資家は株価を釣り上げていきます。

実際に決算の結果が大幅な黒字であっても、それが投資家の予想の範囲内であれば既にその黒字は株価に織り込み済みだから、決算後に株価が上昇することはないのです。

逆に予想を下回れば黒字であっても株価は下落してしまうということです。

決算日に株を持ち越すことははっきり言ってギャンブルなので、おすすめしません。

 

テーマ株ごとの特徴を理解する

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株の値動きは同じテーマ(業種)の銘柄であれば連動することがあります。

例えば、北朝鮮によるミサイル発射のニュースが流れれば、防衛関連の企業は軒並み株価が上昇したりするわけです。

いち早くニュースに反応する銘柄は関連性が一番高い企業になりますが、関連性が低い銘柄でも遅れて株価が上昇することがあるのです。

第一波に乗り遅れても同じテーマの株を把握しておくことで第二波で儲けることができるのです。

しかしテーマごとに値動きの特徴があるため、ある程度理解しておいたほうがいいです。

今回は特に値動きが激しいバイオゲームについて記載します。

 

バイオセクター

バイオ銘柄は期待に投資する銘柄です。

期待先行で株価ばかり釣りあがって、実績が伴っていない企業は山ほどあります。

決算を見てみると毎年赤字なのに株価は上がっている企業も珍しくありません。

期待だけで支えられているので、期待が失われたときは一気に崩れることを覚えておいて欲しいです。

臨床試験の結果一つで株価が地の底まで落ちる場合もあるのです。

私はアキュセラインクという銘柄で地獄を見ました。

バイオ銘柄を買うときは研究開発のパイプラインを見て、確実に収益になる分野があることを確認したほうがいいと思います。

パイプラインが少ない企業は注意したほうがいいです。

 

ゲームセクター

ゲームセクターはリリースゴールに注意する必要があります。

特にソシャゲ開発メーカーはアプリリリースまでは期待されて株価が上がることが多いです。

しかし、いざリリースされてみると大量の低評価がついて株価が急落するパターンがあります。

ある意味決算前に似ていますが、スマホアプリのリリース前は危険なので、一度売却して様子見をしたほうが得策かもしれません。