馬鹿正直になる必要はない!プレゼンが下手な日本人
先日、社内の職場改善活動の成果発表会で発表してきました。
成果発表用の資料について、先輩からこんなコメントを頂きました。
「おまえもだいぶペテン師だな。0から100を作り上げただろ」
それは違います、私は0から100にはしてません!
私が強く主張したいのは「0から100を作り上げること」と「1から100を作り上げること」は全く違うということです。
そして日本人は1から100を作り上げることが苦手だということです。
嘘とアピールの違い
完全な嘘と成果を良くみせることは全くの別物です。
「0から100を作り上げること」は完全な嘘になりますので、ペテン師と言われても仕方ありません。
しかし、「1から100を作り上げること」は嘘ではありません。
事実に基づき、良い成果をアピールすることの何が悪いのでしょうか?
もちろん、成果の数字を盛ってしまったり、できないことをできると言うのは嘘なのでいけません。
しかし、できないことを積極的にアピールする必要はあるのでしょうか?
都合の悪いことを積極的にアピールする人なんているの?って思われたかもしれません。
いるんですよ、わざわざ聞いてもいないのにプレゼン資料の中で反省を始める人が!
反省なんて、関係者内で勝手にやってくれればいいんですよ。
馬鹿正直な日本人
商談としてのプレゼンと社内の成果発表会は性質が違うから、ある程度反省を語る場があっても仕方ないのではないかと思われる方もいるかもしれません。
確かにプレゼンの性質によっては客観的にできることとできないことを整理するということも大事です。
私は都合の悪い情報を発信することに対して一方的に異議を唱えているわけではないのです。
なんでも馬鹿正直にありのままを伝える必要はないということです。
馬鹿正直で自己肯定感が低い日本人はアピールが下手です。
日本人の大半は中高6年間英語を勉強しているにも関わらず、母国語が英語ではない諸外国に比べてなぜこんなにも英語力が低いと言われてしまうのか?
英語教育の問題や日本のガラパゴス的なビジネススタイルなど様々な要因があるかと思いますが、私は馬鹿正直な日本人の性格と自己評価の低さにも起因していると思います。
日本人は正確な英語が話せるようになるまで英語を話さない人や自分の話す英語が間違っていないか過度に心配する人がまだまだ多いように思います。
自分の英語力に対する自己評価が低いことと馬鹿正直なせいで、英語で話せるかという問いに対する答えがノーになってしまうのでしょう。
できなくてもできるフリをすればいいんです。
海外で日本人観光客に対して、日本語で案内ができることを売りにする現地人スタッフがいますが、彼らの日本語はお世辞にもうまいとは言えません。
申し訳程度の日本語しかできないのに堂々とニホンゴハナセマースとアピールしてくるのです。
最近話題の出川イングリッシュもあんなにひどいのに最終的には伝わってしまうのです。
就活面接とプレゼン
日本の就活面接では、「あなたの短所はなんですか?」という定番の質問があります。
この質問の必勝法は短所のエピソードを最終的にアピールポイントにつなげることです。
なにも考えずにありのままの短所を答えるだけではダメなんです。
短所をどのように乗り越えてきたか、または短所が別の側面から見れば長所になりうるといったようにアピールポイントに変える必要があるんです。
日本の就活を乗り越えてきたサラリーマン達はこれらの基本をわきまえているはずなのに入社と同時にすべて忘れてしまうのでしょうか。
まとめ
プレゼン発表がうまくなるためには様々な工夫があると思いますが、長所や良い成果を前面に押し出すことは基本です。
さらに短所や反省点があればそれが長所に変わるにはどうすればいいかを考え、アピールポイントとして発表してしまえば良いのです。
自信を持って自分の成果を見直してみれば、きっと反省点もアピールポイントに置き換えて発表ができるはずです。