それでもかぶはぬけません

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大企業の仕事がつまらない理由と仕事以外のやりがいについて

こんばんは、にこりっち9です。

東洋経済から入社するのが難しい有名企業トップ200社が発表されました。

toyokeizai.net

この記事を読んでみるとわかるんですが、内定者が高学歴な企業ランキングなんですよね。

入社するのが難しいという意味では募集人数が少ない優良企業とか特殊な業界もあてはまるんですが、この記事では難関大学からの採用が多い有名企業はどこかという検証らしいです。

就活するとき、大抵の学生はこのランキングに載っているような大企業を目指すと思うんですが、本当にそれでいいのかということを一度考えたほうがいいと思います。

 

今回は大企業に入ったらどんな仕事が待ち受けているかについて書きたいと思います。

 

 

大企業の仕事はつまらない?

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私も量産型の大学生だったので、就活のときは大企業を目指しました。

大企業だと収入が高水準で安定していることもあるし、なにより社会的に価値のある仕事をすることに多少なりとも憧れがあったのだと思います。

しかし、いざ大企業に入社してみると仕事内容のギャップというものはあるものです。

 

大規模プロジェクトに関わるということ

大企業に入社すると大規模プロジェクトに関わることが多くなります。

当然、大規模プロジェクトとなると様々な関係者と協力しながら仕事を進めていくわけです。

まず大規模プロジェクトを遂行することにやりがいを見いだせる人は何の問題もなく大企業に順応できると思います。

たくさんの関係者をまとめていくことに達成感を感じたり、長期間に渡るプロジェクトを完遂させたときに達成感を感じることができると思ったなら大企業向きの人間です。

 

しかし、私は大規模プロジェクトに参加して以下のような感想を持ちました。

 

結局自分が関わった仕事なんて全体の中のごく一部だけ。

自分が何かを作り上げたという実感もなければ、何かをやり遂げたという実感もない。

私が新人だった頃に社内の宇宙関連ビジネスについて上司と話していると、上司はこんなことを言いました。

 

あんなの面白くないでしょ。宇宙って言えばカッコいいけど、個人ができることなんてせいぜいよくわからん部品作るくらいでしょ?

 

その通りなんですよね。

プロジェクトが大きくなればなるほど、自分が携わった仕事は全体から見れば小さくなります。

それでも誇りを持って仕事ができるかという点は考えておかないといけません。

 

スキルを積み上げているという意識が薄い

大企業で数年仕事をしていれば研修も受けさせてくれるし、大規模プロジェクトの中でもある程度仕事はできるようになります。

しかし、それは本当にスキルが身についていると言えるのでしょうか?

 

大企業では基本的に属人性の高い作業が生まれないように業務が切り分けられています。

つまり、業務内容を覚えることで仕事ができるようになった錯覚に陥りますが、スキル的には誰にでもできる作業をしているだけの可能性が高いです。

 

明日会社がなくなっても同じ仕事をして食っていけるならそのスキルは本物なんでしょうけど、そんな人はほとんどいませんしそれができるなら一刻も早く独立したほうがいいです。

大企業出身者が転職の際に中小企業に断られる理由の多くにスキルの幅が狭いという理由があるのです。

 

得意分野のない人間は切り捨て対象

大手企業にいると得意分野のない社員は真っ先に切り捨て対象になります。

私が新人として配属された部署は人員整理として1年間で7人が異動させられました。

私も入社2年目に異動の通知を受けて、子会社に出向しています。

 

さて、どんな人が異動の対象になったのでしょう?

まず真っ先に異動の対象になったのが40代~50代までの社員4人です。

事業の売り上げに直結するような業務を行っていなかったことと年齢が理由で異動になったと思われます。

次に私を含め20~30代の社員3人が異動になりました。

私の場合、キャリア形成のために異動を希望していたので都合がよかったのでしょう。

 

残りの30代社員2人はどうでしょう? 

おそらく、他の社員でも代用できる仕事しかしていなかったためだと思われます。

大手企業では業務の属人性をなるべく排除して誰でも仕事を引き継げるように分業しているのですが、いざ事業が傾いたときに人員カットする対象は属人性の低い仕事をしていた社員なんです。

2年目の私の目からも残ったメンバーは事業を遂行するうえでかかせないスキルを持っていると感じました。

 

つまり大手企業で働く社員ほど自発的に自分の得意分野を見つけていかないと、ただ目の前の仕事をこなしているだけでは気が付いたら切り捨て対象になっている可能性が多いにあるのです。

 

上司が喜ぶかどうかがすべて

自分の実績がどうやって評価されるか?

これってかなり重要なことです。

例えば毎日毎日ブログを書いているけど、アクセスもなければコメントもつかないってなるとだんだんとモチベーションが下がってきますよね。

仕事でも毎日毎日なにかしらの成果を上げているのに評価されなければだんだんとモチベーションが下がっていくものです。

 

大企業にいるとお客さんの顔が見えないなんてこともよくあります。

また若手のうちは裁量権がないので、上司の指示通りに動くことが多いです。

そうなると自分の実績に対して、評価がもらえるのは上司だけになります。

モチベーション管理がうまい上司であれば適度に実績を評価して若手のモチベーション低下を防ぐのでしょうが、こういうことができる上司って意外と少ないです。

 

毎日毎日成果を上げているけどなんの評価もされなくてモチベーションが下がるというのはよくあることです。

 

ブロガーは大企業サラリーマンに向いていない

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ブロガーって承認欲求が強い人が多いですよね。

自分の声をたくさんの人に聞いてもらいたい!反応が欲しい!って思っていると思うんですよ。

こういう人が大企業で仕事したら多分すべてが物足りなく感じると思うんですよ。

だって、自分の成果を積み上げている実感もなければ、多くの人に評価されることもないんですから。

少なくとも私は大企業でサラリーマンをすることになんの面白みも感じませんでした。

 

価値のある仕事をすることと自分の価値について

私が今の会社に入社したときの価値のある仕事をしたいという思いはなんだったのでしょうか。

社会的に価値のあるモノを提供している会社に入社すれば自分も社会的に価値のある人間になれると思ったのかもしれません。

でも実際には価値のある仕事をすること=価値を生み出す人間になれることではなかったんですよね。

結局は大企業に価値を求めて入社するというのは既に確立したブランドを手に入れて、価値ある人間になった気分を味わいたいだけだったのかもしれません。

 

ブログは満たされない思いを満たしてくれるツール

こういう満たされない思いを満たしてくれるツールがブログだと思うんです。

当たり前のことだけど、ブログを書き続ければ記事は溜まっていきます。

自分が積み上げてきたものが目に見える形で存在するっていうのが大きいんです。

 

みんな自分の書いている記事を価値のある記事だと信じて書き続けていると思うんですよ。

それが読者からのスターやブックマークにつながると価値のある記事であることが証明されたように感じて、また一歩価値を生み出せる人間に近づいたような気がしてくるんです。

 

過去の記事とか見返してみると下手くそな文章書いてるな~とか、内容が薄いな~なんて思うんですけど、そうやって自分の成長を確かに感じることができるのもモチベーションに繋がると思います。

 

お金の問題

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これまでやりがいについてひたすら書いてきましたが、やっぱり現実問題になってくるのは金銭面ですよね。

そもそも仕事の成果に関わらず毎月一定の給料を貰っているんだから、やりがいなんて求めるのが間違いという意見もありますよね。

確かにいくらやりがいを求めたところでお金が尽きてしまったら終わりです。

 

安定した収入があってやりがいも十分な仕事に就ければ一番いいんですが、そんな都合のいい仕事がどこにでも転がっているわけがありません。

 

ヨッピーさんのブログでは安定した収入があるからこそやりたいことに集中できると書いていて、たしかにその通りだなと思いました。

 

yoppymodel.hatenablog.com

 

もちろん、職場の人間関係に問題を抱えているとか仕事が忙しすぎて余暇の時間が全く取れない状況であれば話は別だと思いますが、そのへんの不満がなければ仕事をしながら別のやりがいを育てていくのがベストのようです。

これはたくさんのブロガーさんが書かれていますね。

 

結局月並みな話に終着してしまいますが、安定した企業で働きながら副業を育てていくしかないんだと思います。

そういう意味では皮肉な結論になりますが、大企業サラリーマンになって副業として好きなことを続けるのが一番なのかもしれません。

 

電通事件以来、大企業の残業時間についてはかなり厳しくなりましたし、どれだけ不祥事や赤字を垂れ流しても簡単に潰れないのは東芝やシャープを見ていればよくわかります。

 

あとはどうやって時間を作るかですが、これはもう体力と気力が続く限り頑張るしかないんでしょうね。

 

私が高校生のときに教師が「勉強と部活の両立ができる人間の方が受験に成功できる」と言っていました。
当時の私には意味が分からなくて、部活なんていつまでもしがみついてないで早めに勉強一本に切り替えたほうがいいに決まってると思っていました。

 

でも結果はどうでしょう。
部活をやっていた人間より圧倒的に時間があったにもかかわらず、私は第一志望に合格できませんでした。

今であれば教師の言っていたことが理解できます。
部活を続けている人の方が勉強と部活でメリハリをつけることができて、限られた時間の中で効率的に勉強する術を見つけることができるのでしょう。

 

これは社会人になっても同じだなぁと感じます。

3連休とか長期休暇があるとたくさん記事書くぞ~って意気込むんですが、終わってみれば不思議なことに平日と同じペースでしか書けていないんですよね。

 

まとめ

結局何が言いたかったかと言うと

  • 大企業の仕事は達成感や承認欲求が満たされない
  • ブログを始めたことで仕事で満たされない思いが満たされた
  • 結局働きながら好きなことを続けるのが一番
  • 限られた時間の方が効率的に作業できることが多い

 

大企業に関わらず、理想の仕事と現実の仕事のギャップに悩む社員は多いと思います。

一日の大半の時間を費やす仕事に目がいきがちですが、仕事以外にやりがいを見つけるという視点で過ごしてみると日々の生活が変わってくるかもしれません。