それでもかぶはぬけません

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インフラエンジニアという仕事の裏側に迫る。メリットとデメリットとは?

こんばんは、にこりっち9です。

みなさんシステムエンジニア(SE)と聞いたらどんなイメージを持ちますか?

残業多い、体力勝負、ストレス多い、難しそう・・・などなどあんまりいいイメージはないかもしれませんね。

私もSEの仕事をしていますと言うと、たいてい大変ですね~って言われます。

確かにイメージ通りSEはかなり忙しい時期があったり、深夜作業や徹夜作業があるので、キツイ仕事かもしれません。

それでも電通の事件以降、かなり残業時間の規制が厳しくなってきたので、無計画に残業や休出を繰り返すことはできなくなり、昔よりは自由な時間を作りやすくなりました。

今回はそんな私の仕事であるSE(インフラエンジニア)という職種の裏側にスポットを当ててみました。

 

 

システムエンジニア(SE)といってもいろいろ

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一言でシステムエンジニア(SE)といってもいろいろなタイプがいます。

開発系SE

ITシステムの設計、システム開発、テストなどを行います。

実際にプログラミングをしてシステム開発のみを行う人のことをプログラマーと呼びますが、開発系SEもプログラミングをすることがあります。

 

フロントSE

プロジェクトマネジメントやお客さん対応をメインで行います。

簡単に書きましたが、お客さんの相談役やプロジェクトの様々な雑務、社内のあらゆる部署との調整、トラブル対応など業務は多岐に渡ります。

お客さんが困ったときの第一窓口になるので、仕事の拘束時間が長い傾向にあります。

 

インフラエンジニア

システムの土台となるサーバー、ネットワーク、データベースなどの構築を行います。

アプリケーションやWEBサイトのように一般人の目に触れる仕事ではないので、ITに詳しくない人にとってはかなりイメージし辛い仕事でしょう。

簡単に説明すればパソコンが使えるようにセットアップするようなものです。

個人用パソコンの場合買ってきて電源を入れればすぐに使えるようになりますが、サーバーの場合はOSをインストールして、ネットワークが通信できるように設定して、その他必要なソフトをインストールしていかないと使えるようにならないのです。

 

インフラエンジニアの裏側に迫る

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私はもともとはインフラエンジニアを目指していたわけではないんですよね。

どちらかといえば、お客さんに近いところで働くフロントSEを希望していたんですよ。

私の会社は古い体質の会社なので、お客さんに近いところで働く営業とかフロントSEが花形の仕事みたいなイメージがあります。

一方で開発とかインフラエンジニアは裏方みたいな地味なイメージがあって、まだバリバリ仕事するぞ~っていう気概に溢れてた新人の私は花形部署に行きたいなって思っていました。

しかし、現実は厳しく配属時に希望なんて一切聞かれず、同期SEの中でITスキルがちょっと高かった私が自動的にインフラエンジニアの部署に配属されました。

さて、そんな私がインフラエンジニアとして働いてみて感じた良いところと悪いところをまとめてみました。

 

インフラエンジニアのメリット

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潰しがきく

例えば、開発SEで同じ業種の仕事をずっとしていると、一つのプログラミング言語しか知らなかったり、開発スタイルも業種の影響を受けやすいです。

フロントSEもお客さんの業界や特定のシステムには強くなりますが、別の業界に行くとこれまでの知識が通用しなかったりすることが多いです。

開発SEもフロントSEもお客さんの業界に特化したスキルになりやすいのです。

一方、インフラエンジニアは業種によってやることが大きく変わるということはありません。

インフラに対する幅広い知識は必要になりますが、どの業界でも同じような技術を使っているので、他の業界に行ってもインフラエンジニアとして即戦力になれます

即戦力で働けるということは転職にも有利なのです。

 

個人では受けられないような資格が取れる

IT系の資格の中には受験するためにかかる費用がとんでもなく高い資格があります。

私が受けた資格の中には5日間の研修を受講しないと資格試験の受験ができないものがありました。

そしてなんと5日間の研修の受講料が40万くらいするのです!

個人ではとてもじゃないけど資格試験を受けるために数十万なんて額は出せませんよね。

しかしインフラエンジニアの場合、仕事に必要だからという理由で会社が研修費用や受験費用を出してくれることがあるんです。

 

個人プレーが多いので自分の予定を立てやすい

インフラエンジニアは開発SEやフロントSEのようにチームプレーが必要になるシーンは少なく、個人プレーで作業することが多いです。

決められたスケジュールの中で自分の担当範囲のインフラ作業ができればいいので、自分の作業予定を立てやすいです。

プライベートな予定があっても他の日に作業のリカバリーができればいいだけなので、かなり気が楽です。

 

インフラエンジニアのデメリット

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サーバー室での長時間作業がキツイ

サーバー室というのはサーバーが高温になることを防ぐために常に冷房がガンガンにかかってます。

夏でもサーバー室のなかは極寒なので、セーターやジャケットを持って行かないと寒すぎて仕事どころではありません。

クソ暑い真夏にサーバー室の中からセーターを着こんだまま出てくると知らない人達には暑さで頭がやられたのか?ってかんじの奇異の目で見られます。

また、サーバー室の中は狭かったり、サーバー以外なにも置いてなかったりするので、長時間立ち作業になることも多いです。

立ち作業でも移動があればいいんですが、同じ場所にずっと立ったまま作業するというのはかなり疲れます。足がプルプルしてきます

椅子を用意してくれる客先は神だと思ってます。

 

深夜作業・休日出勤が多い

サーバーの作業って新しくソフトをインストールしたり、設定を変えるたびにサーバの再起動が必要になるんですよ。

でも世の中には24時間止めることができないシステム ってたくさんあります。

たとえば深夜にATMでお金がおろせなくなったり、休日に交通機関がストップしたら大変ですよね。

私の業界もシステムを止めるのは1年に1回程度です。

しかし、システムを止めるときはなるべく利用者が少ないときに止めないといけないので、休日の深夜とかが一番多いのです。

また、止めなくてもシステムに負担の大きい作業は深夜作業で行う必要があるので、どうしても深夜作業や休日出勤は多くなります。

それに加えてシステム障害があれば大抵インフラエンジニアは呼び出されます。

システムが利用できなくなったときに真っ先に疑われるのはサーバーOSの障害やネットワーク障害などのインフラ系障害だからです。

 

活躍の場が障害対応になることが多い

本当はシステム障害なんて起きないほうが絶対にいいんですが、インフラエンジニアの場合、障害対応が活躍の場になることが多いのです。

というのも基本的にインフラエンジニアは裏方なので普段は目立つことはありません。

普段から客に振り回されるフロントSEやデスマーチがある開発SEに比べれば、インフラエンジニアは何事もなければ平和に仕事をしていることが多いのです。

しかし、システム障害が発生すると一転します。

いかに迅速に問題の原因を解決して、システムを再開できるかはインフラエンジニアの腕にかかっています。

腕の見せ所だと思って張り切る人も多いのですが、やっぱりトラブル時の緊迫した中でプレッシャーを感じながら仕事をするのは疲れるものです。