映画「アマデウス」の舞台であるエステート劇場に行った話
今年の2月にオーストリア、ハンガリー、チェコに旅行に行ったときの話です。
最終日、チェコのプラハの夜にモーツァルトが「ドン・ジョバンニ」の初演を行ったという有名なエステート劇場に行きました。
エステート劇場ではモーツァルトが作曲したオペラ作品で有名な「フィガロの結婚」を観劇しました。
映画「 アマデウス」の舞台
最近、このエステート劇場が舞台に登場する映画「アマデウス」を観ました。
アマデウスはモーツァルトの一生を当時のオーストリアの宮廷音楽家であるアントニオ・サリエリの回想形式で語られる映画です。
アマデウスでモーツァルトがオペラの指揮をとる劇場こそが、プラハのエステート劇場です。
歴史的にもエステート劇場とモーツァルトは縁が深く、「フィガロの結婚」の上演、「ドン・ジョバンニ」の初演が行われた劇場であり、モーツァルトはウィーンよりもプラハでの人気の方が高かったと言われています。
「フィガロの結婚」は作品の性質上、ウィーンの貴族階級に受け入れられず数回の上演で打ちきりになりましたが、プラハでは大ヒットします。
「フィガロの結婚」の大ヒットにより制作された次回作が「ドン・ジョバンニ」であり、チェコの伝統文化であるマリオネットを使用したオペラとして有名です。
劇場内
オペラ劇場のバルコン席に一度座ってみたくて、旅行前からエステート劇場のバルコン席を予約していました。
さて、バルコン席はこのように個室のようになっています。
内装はとても豪華!
隣部屋の席とは仕切りで分けられているため、落ち着いてオペラに集中できます。
そして、バルコンからの景色はこんなかんじ。
う~ん、圧巻の迫力ですね!
オペラ座とかに比べるとこじんまりとした劇場ですが、青を基調としたデザインが大人の雰囲気を感じさせます。
2階のバルコン席から見下ろすとオーケストラも見渡せるベストスポットでした。
フィガロの結婚
さて、演目の「フィガロの結婚」についてですが、このオペラとても長いです。
途中に休憩を挟みますが、全4幕で3時間ほどの内容です。
あらすじ
伯爵家来のフィガロとスザンナは結婚を控えていますが、妻に飽き初めていた伯爵はスザンナに対して初夜権を行使しようとします。それに怒ったフィガロ、スザンナ、伯爵夫人は協力して、伯爵をこらしめるといった内容です。
フィガロの結婚は序曲がとても有名で素晴らしい曲です。
また、アマデウスの中でもフィガロの結婚のアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」が演奏されています。
皇帝が演奏するサリエリ作曲の行進曲をモーツァルトが耳コピして、アレンジしてしまうシーンですね。
映画「アマデウス」もオペラ「フィガロの結婚」もとても面白い作品なので、興味があれば是非観てください!
海外でオペラを観る際は英語字幕のスピードが早いので、あらかじめしっかりとストーリーを頭に入れてから観ることをオススメします。