それでもかぶはぬけません

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心療内科で神経症と診断された話 ~私のうつヌケ~

今年の6月に心療内科神経症と診断されました。

やっぱりこういう病気って自分はかからないはずって思うものなんですよね。

私も決してストレスに強い体質ではなく、むしろプレッシャーでよくお腹を壊すことがあるくらいなのですが、なぜか自分は大丈夫だと思っていました。

 

 

神経症の症状

神経症の症状は多岐に渡ります。

神経症(ノイローゼ)によくある症状>

自律神経失調症的な症状
動悸、めまい、肩こり、胸がつかえる、喉がしめつけられる、胃の調子が悪い、下痢、便秘、いつも眠い、いつもだるい、ひえのぼせ、頭痛、多汗、円形脱毛、月経不順など

精神的な症状
赤面、閉所恐怖、こだわりや確認癖、対人恐怖、不眠、落ち込み、拒食、過食、
イライラ、落ち込み、無気力、、自殺願望など

「精神病」と「神経症(ノイローゼ)」心が関係する病気の違いは「原因」にあります!職場でのストレス度も今すぐ確認! | 【ミナカラ】

 私の場合、今年の4月頃から初期症状として、息苦しさを感じる、慢性的にだるい、頭痛、腹痛などを感じました。

その後6月に心療内科に行くまで、喉の痛み、食欲の減退、発熱、体の節々の痛み、イライラ、落ち着かない、無気力、過度の心配性などの様々な症状が発生しました。

 

神経症と診断されるまで

最初のうちは神経症の知識なんてないものだから、風邪だと思っていました。

また、初期の息苦しさから気管支炎なども疑いました。

ふつうの内科には2件行き、1件目ではどこも悪いところが見つからないからと言って、腹痛用にビオフェルミンを出されただけでした。

経過観察にしても問診で事細かにいろいろ症状書いたのに、喉見て、血圧計って、触診するくらいで何がわかるんだと納得がいかなかった。

そんなかんじだからしばらくの経過観察後は別の内科で診てもらうことに。

2件目の内科ではちゃんと血液検査をしてもらい、血液検査の結果からも異常はないから、自律神経の不調だろうと診断されました。

出された薬を調べてみると鬱病に使われる副作用の弱めの薬だと知りました。

2ヶ月くらい原因不明の体調不良に悩まされていたため、とりあえず原因がわかってホッとした反面、鬱病になったと思い落ち込みました。

 

心療内科

2件目の内科で出してもらった薬もなくなってきた6月頃、ようやく私は心療内科に生まれて初めて行くことになりました。

心療内科の問診票は普通の病院の問診票とは違って、家族構成や家族の性格、小学生~現在までどんな生活をしていたかなど事細かに記載します。(病院によっては内容が異なるかもしれません)

診察室に入って驚いたのは、先生の机と椅子、パソコン、書籍類以外なにもないことです。

当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、病院のイメージといえばベッドがあったり、診察のための医療器具が並んでいるのが普通だと思っていたので、病院というより大学教授の部屋にお邪魔しているような感覚です。

 

初回の診察は1時間ほどで、症状や原因を話したり、性格診断を受け、脳が疲れて神経症になっていることを伝えられました。

まずは病識をつけることが大事と言われ、やたらいろいろな本を薦められました。

正直ちょっと面倒くささがあったにですが、紹介された中の「うつヌケ」だけは前から気になっていたので、購入しました。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

うつヌケ感想

うつヌケはタイトルの通り、鬱病を経験した人がどのように鬱病と付き合い、鬱病を克服してきたかの体験談をまとめ、共通する解決への糸口をまとめています。

鬱病経験者の一人として筋肉少女帯大槻ケンヂさんも登場して体験談を語っています。

うつヌケの結論は非常に単純で自分を肯定してあげるということ。

登場する鬱病経験者の共通項としてなんらかの原因で自分を否定し続けてしまうことで、自分を苦しめてしまい、結果的に鬱病になってしまったということです。

この考えは大事なんですが、問題はうつヌケの経験談はすべて重いので、私のような軽度の症状の場合、共感できる部分が少ないということ。

本書の結論よりもうつヌケ経験者達の壮絶な体験談の印象が強く、自分とは遠い世界の話のような気がしてしまいます。

鬱といえば突然起き上がれなくなったり、家から出られなくなったり、自殺を考えたりするようになるなんてイメージですよね。

本書が扱っているのはイメージ通りの重度の鬱病なんです。

でも、私のように日常生活も普通に送れるし、仕事にも行ける、気分だって良いときもあるけど、なぜか体調が悪かったり、不安に襲われたりする鬱病予備軍の人って実はそこらじゅうにいるんじゃないかって思います。

 

私のうつヌケ

私の場合、鬱と言ったら怒られるかもしれませんが、現在はだいぶ症状も落ち着いていて、神経症から脱しつつあるのではないかと感じています。

心療内科の先生からは少なくとも半年は良くなることはないよと宣告され、長い戦いになることを覚悟していたので、心療内科に通い始めて2か月で大幅に症状が改善するとは思ってもみませんでした。

さて、私がどのようにうつヌケしたかと言いますと何もしてません

ここまで長々と書いてオチなしですみません、こういう人もいます。

しいて言えば、早めに体調の異変に気付き、心療内科で薬をもらえたことかもしれません。

また、私の場合は燃え尽き型と言って、苦しい環境から脱した途端に一気に症状が現れるケースだそうです。

格闘技の試合中はアドレナリンが出ているから痛みを感じないようなものでしょうか。

実は私は今年の4月に職場の配置換えがあり、新しいグループに異動した途端に発症しました。

幸い今のグループはストレスも少ないため、ほっといてもいずれ治ったのかもしれません。

しかし、ストレスの蓄積に気付かずに前のグループで仕事をし続けていたらもっとひどいことになったかもしれませんね。

そういう意味では私のうつヌケのきっかけは環境の変化とも言えるかもしれません。