中田ヒデの再来!?井手口のセンセーショナルなゴールで日本W杯出場決定!!オーストラリア戦のマッチレビュー
日本ロシアW杯出場おめでとぉぉおおおおお!!!
オーストラリア相手に完勝なんてどれくらいぶりでしょう。最高の試合でした!
これまでハリルホジッチ監督の采配についても物議を醸すことが多かったですが、今日の采配は文句のつけどころがなかったのではないでしょうか。
20代前半の浅野と井手口がゴールを決めて、予選突破したことがなにより嬉しい。
長谷部、長友、岡崎、川島、本田などの南アフリカW杯世代はもちろん今でも上手いですが、もう全員30代なので選手としてはピークを過ぎています。
そんな中で次々と若手選手の起用を試みたハリル監督でしたが、これまでは正直あまりうまくいってなかったように思えます。
大迫や久保の代表定着のように一定の成果はありましたが、ここまで最終予選に苦戦したのも世代交代がうまくいかなかったためでしょう。
こんな状態で最終予選を突破してもW杯本戦ではまた1勝もできずに帰ることになるとまで言われていました。
だからこそ、今回の浅野や井手口といった有望な若手の台頭が明るい将来への期待とハリルの手腕の再認識につながり、ものすごい掌返しが起きているのです。
にこりっち9の独断と偏見で採点する本日のマッチレビュー
僭越ながら、いちサッカーファンであるにこりっち9が本日の日本選手採点とレビューをさせて頂きます。採点は10点満点です。
■GK川島:採点6点
致命的なミスはなかったが、吉田との守備の連係は毎回不安になるので、なんとかして欲しい。相手の手が当たりファンブルするシーンも危なかった。
■DF昌子:採点7点
今日は特に悪いところはなかったが、目立つプレーもなかった。
■DF吉田:採点5.5点
川島との守備連係が不安。相手のシュートが足に当たって軌道が変わり、失点になりそうなシーンがあった。
■DF長友:採点8点
浅野へのアシストはほぼ長友の得点ともいっていいほどの精度だった。終始落ち着いていてベテランの貫禄を感じた。
■DF酒井:採点7.5点
攻撃では目立たなかったが、酒井の体を張った守備で何度も危険なシーンを救われた。相手に削られてもすぐに復帰できる体の丈夫さも印象的だった。
■MF山口:採点7点
攻撃的なインパクトは薄かったが、ボールのつなぎ役やディフェンスの動きは要所要所で効いていた。
■MF長谷部:採点5.5点
ケガ明けで試合勘が取り戻せていないためかミスが多かったが、キャプテンとしての役割は果たした。
■MF井手口:採点9点
井手口のミドルシュートが試合を決定付けた。コーナーキックでも再三チャンスメイクをして、激しい運動量で守備にも大きく貢献していた。
■FW乾:採点8点
何度もチャンスを作り出していた。果敢にドリブル突破を狙いファールを誘発するため、セットプレーの機会も多かった。
■FW大迫:採点8点
体を張ったプレーで何度もボールを収め、攻撃の起点を作った。フィジカルの強いオーストラリア相手でも全く負けていなかった。
■FW浅野:採点8点
先制点は見事な飛び出しから落ち着いてゴール隅に流し込んだ。アジリティと飛び出しの上手さは一級品だった。あと少し足元のテクニックが欲しいところ。
MOMは井手口!中田ヒデの再来を思い起こさせるニューヒーロー
MOM(マンオブザマッチ)はもちろん井手口です!
後半のセンセーショナルなゴールだけではなく、コーナーキックでは速く鋭い弾道で何度もチャンスを作りました。
中村俊輔が引退して以降、セットプレーを蹴るのが上手い選手が少なく、長らく日本代表はセットプレーからチャンスを生み出せませんでした。
今回の試合、セットプレーからの得点こそなかったものの、井手口のコーナーキックは見ていて可能性を感じました。
攻撃面での活躍だけではありません。何度もスプリントを繰り返し守備での貢献も圧倒的でした。
あれだけ前線からプレスをかけ、前に後ろにスプリントを繰り返した後、後半40分近くにドリブルからの豪快なミドルシュートを撃てるなんて、無尽蔵のスタミナとしか言いようがありません。
また、冷静で度胸が据わっているところも大物ルーキーというかんじがして期待してしまいますね。
確か、6月のシリアとの親善試合では途中交代で出てくるときに鼻くそほじりながら監督の指示を聞いているところをカメラに映されていて、すげえ奴でてきたなと思ったものです。
クールで度胸が据わっていて、代表デビューしてすぐの大舞台で豪快ミドルシュートを決めてしまうなんて中田ヒデを思い出しますね。
顔もかなりヒデに似てますよね?試合後のインタビューではクールというより、シャイで口下手な印象でした。
↓なお、成人式での井手口選手の晴れ姿(※黒スーツのマフィアみたいな風貌の輩)
ハリルホジッチ監督の采配が光った
これまでハリルホジッチ監督の選手起用、選手交代の采配は疑問が持たれることが多かったのですが、今回の采配はとてもわかりやすく名采配だったといえるでしょう。
この大舞台で代表の中心である本田、香川、岡崎を外し、乾、浅野、井手口を起用したのはかなり勇気のいる采配だったのではないでしょうか。
もちろんメキシコでろくに試合に出ていない本田やケガ明けの香川を出場させることは現実的ではないのですが、それでも本田や香川などの中心メンバーを外せなくて、ずるずると予選突破を決められずにいたのだから、失敗の許されないオーストラリア戦で博打を打ってくるとは思いませんでした。少なくとも途中交代で出してくるだろうなと思っていました。
しかし、途中交代で出してきたのは原口、岡崎、久保でした。
いずれも前線でプレッシャーをかけることができ、運動量にも定評のある選手達です。
今回の試合では一貫して、前線でハイプレッシャーをかけて相手がミスをしたところをカウンターで仕留めるという作戦だったのでしょう。
この作戦はうまくハマり、オーストラリアは何度もプレッシャーに負けてボールを取りこぼしていました。
オーストラリアがポゼッションサッカーで攻めてきたからこその作戦でしょう。
さすが、ハリル監督が試合前にオーストラリアの監督ができるくらい研究したと豪語するだけはあります。
この戦法、岡崎がレスターシティでやっている戦法そのものです。
そして今日の試合を見る限り、スタミナお化けがたくさんいる日本はこの戦法かなり効果的だと思いました。
途中交代で岡崎や原口みたいなスタミナお化けでフィジカルも強いやつが猛スピードでボールを取りに来たら、そりゃ相手もビビりますよね。
日本がレスターシティのようなサッカーをしてもうまくいかない理由は、ヴァーディーのような天才ストライカーが日本にはいないことでした。
しかし、浅野や井手口のような有望な若手の登場によって、今後このような戦法も有効かもしれないと光明が見えた試合でした。
以上、サッカーバカ蔵のオーストラリア戦レポートでした!